F-Secure PSB で Web コンテンツ制御を試してみた

F-Secure PSB で Web コンテンツ制御を試してみた

今回 EC2 Windows インスタンス向けのセキュリティ対策ソリューションとして、F-Secure Protection Service for Business (以下 F-Secure PSB) を試す機会がありましたので、無料評価版を使って、Web コンテンツ制御を試してみました。
Clock Icon2019.10.31

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みなさま Xin chao !

引き続き、F-Secure PSB を試しています。 今回は、Web コンテンツ制御を試してみます。

 

Web コンテンツ制御 とは

Web コンテンツに基づいて、Web サイトをブロックする機能です。 いわゆる URL フィルターと呼ばれたり Web フィルターと呼ばれる機能です。

ブラウジング プロテクションは、たとえば外観は正統なものに見えるフィッシング サイトにだまされてしまう、電子メールのリンクから悪意のあるサイトにアクセスしてしまう、あるいは正統なサイトに表示されている悪意のあるサードパーティの広告により感染してしまうといったことから、エンドユーザーを保護します。

IP アドレス、URL キーワード、サイトの挙動といったさまざまなデータポイントにもとづく、エフセキュア Security Cloud からの情報によって最新のレピュテーション チェックを行います。

ブラウジング プロテクションはネットワーク レベルで機能するため、ブラウザにはまったく影響を受けません。エンドユーザーが、社内で推奨されていないブラウザを使用している場合でも、セキュリティ保護が可能です。

F-Secure Protection Service for Business > Server Protection - ブラウザ保護 より抜粋

 

本ブログ執筆時点では、以下のようなカテゴリを指定してブロックすることが可能です。

SNS ソフトウェア ダウンロード 支払いサービス
Web メール チャット 就活
アダルト ドラッグ 出会い
アノニマイザ ハッキング 憎悪表現
アルコールとタバコ バンキング 中絶
オークション ブログ 不穏
ギャンブル 違法 武器
ゲーム 海賊版ソフトウェア 暴力
ショッピング 芸能 不明
ストリーミングメディア 広告の提供 ---
スパム 詐欺 ---

 

Amazon WorkSpaces で Web コンテンツ制御してみた

F-Secure PSB Server Protection を WorkSpace 上にインストールして、Web コンテンツ制御を試してみます。

SNS カテゴリーをブロックすることで、Twitter のサイトが閲覧できなくなることを確認します。

設定のカスタマイズ

Web コンテンツ制御を有効にしたプロフィールを作成します。

F-Secure PSB 管理ポータルより [プロフィール] - [Server Protection for Windows] をクリックすると、初期状態でプロフィールが登録されています。 "F-Secure Server" をクローン (=コピー) して設定をカスタマイズします。

 

[ブラウザ保護] の "Web コンテンツ制御" を有効化、SNS カテゴリの "拒否" を有効化し、[保存して発行] をクリックします。

 

このプロフィールが、F-Secure PSB Server Protection をインストールしたデバイスに既定で適用されるように、[デフォルト プロフィールに設定] をクリックします。

 

エンドポイントプロテクションクライアントのインストール

WorkSpace に F-Secure PSB Server Protection をインストールします。

F-Secure PSB Server Protection のインストール手順については、以前のブログをご参照ください。

F-Secure PSB Server Protection をインストールしてみた

 

なお、F-Secure PSB Client Protection のインストールを試してみましたが、WorkSpace 上ではライセンス キーコードが認証できず、インストールすることはできませんでした (Amazon WorkSpaces で提供されるデスクトップエクスペリエンスは、Windows Server で提供されるためですね)。

 

指定したカテゴリの Web コンテンツがブロックされることを確認

F-Secure PSB Server Protection をインストールした WorkSpace 上で、Twitter がブロックされることを確認します。

以下の URL にアクセスします。

https://twitter.com

まずは、WorkSpace に既定でインストールされている Firefox で試します・・・ ブロックされました。

 

追加でインストールした Chrome で試します・・・ ブロックされました。

 

Internet Explorer も WorkSpace で使用できるので試してみます・・・ ブロックされました。

 

F-Secure PSB エンドポイントプロテクションクライアントと一緒にインストールされる、以下のブラウザ拡張機能 (アドオン) を有効化すると、ブロック時のメッセージがもう少し分かりやすくなります。

 

F-Secure PSB Server Protection インストール後のプロキシの設定を確認したところ、インストール前と変わらず未設定のままでしたので、ローカルプロキシーによりブロックを実現しているわけではなさそうです。

 

念のため、プロフィールを再度編集して SNS カテゴリーのブロックを解除し、Twitter が閲覧できるようになることを確認します。

 

閲覧できるようになりました。

 

Web コンテンツ制御以外にもブラウザ保護関連では、評価 (=レピュテーション) に基づいたブロックや、コンテンツタイプ (MIME タイプ や ファイル名 / 拡張子) によるブロックも可能です。 また、許可したサイト (=ホワイトリスト) や、拒否したサイト (=ブラックリスト) も登録可能です。

おわりに

Amazon WorkSpaces を初めてお使いになるお客様から、インターネットの私的利用を制限することはできないか? というご相談をいただくことがあります。 AWS の機能だけでは実現が難しいため、プロキシサーバー用の EC2 を用意し、URL フィルタリングを行うなどが必要でした。

F-Secure PSB の Web コンテンツ制御を使うことで、自前でプロキシサーバーを構築・運用することなく、インターネット閲覧の制限を行うことができます。 F-Secure エンドポイントプロテクションをインストールすることで実現するため、これまでご紹介したウイルス検知や、セキュリティパッチ適用と組み合わせて使用することが可能です。

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